ドバイは原油に依存しない産業構造をしています。原油産業のシェアが大きいと、経済状況が原油価格に左右されるためです。ドバイは持続的な経済発展を維持するために、原油以外の産業に力を入れています。では、どのような産業がドバイの経済を支えているのでしょうか?今回はドバイのGDP構成比や推移、成長が期待できる産業を紹介します。
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ドバイの主要産業とは
2022年上半期時点のドバイの主要産業は、以下の通りです。ドバイは原油量が少ないため、主要産業を原油に依存していないことがわかります。
また、諸外国からUAEへの直接投資の比率を産業別に比べると、上位から小売26.2%、不動産25.8%、金融仲介19.1%、製造9.5%になりました。最大の投資国はイギリスで、ついでアメリカやインドが続きます。
参考:経済産業省|2015年 UAE概要
【産業別】ドバイのGDP推移
2007年〜2022年上半期までのドバイのGDP推移をグラフにまとめました。2022年度のドバイの最大の産業は、卸売・小売・修理業です。しかし、過去15年間のGDP推移を見ると下落傾向にあります。
卸売・小売・修理業以外の産業は、10%前後を維持しています。ただし、GDP推移が上昇傾向の産業も多くあります。たとえば、2021〜2022年にかけて不動産業や金融・保険業は、右肩上がりです。不動産業は2.2%、金融・保険業は1%GDPが上昇しています。
今後、ドバイで成長が期待できる産業
今後、ドバイで伸びる産業はどのようなものでしょうか?2007年〜2022年上半期までの産業別GDP推移から、今後、伸びる産業を予測します。
不動産業
2007〜2022年上半期の不動産業のGDP推移を見ると、右肩上がりにあります。この背景には、ドバイの都市計画があると予想できます。2021年3月13日、ドバイ政府は「ドバイ都市マスタープラン2040」を発表しました。当計画によると、2040年までにドバイの人口は、330万人から580万人まで増加します。
人口が増加すると不動産の需要が徐々に高まるでしょう。不動産を所有していると移住者に貸し出せますし、資産価値が上がったタイミングで売却も可能です。ドバイには所得税・住民税が導入されていないので、不動産業の売上のほとんどを利益として計上できます。
宿泊・飲食
「ドバイ都市マスタープラン2040」によると、2040年までにドバイ政府は、ホスピタリティと観光活動のためのスペースを134%拡大します。観光活動のスペースが拡大すると、観光客が増加する可能性があります。
ダウンタウン地区やシティ・ウォーク地区などの観光客の多い地域で宿泊・飲食業をすると、都市計画の恩恵を最大限に受けられるでしょう。不動産を持っていると民泊として利用するのも可能です。
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ドバイで最大の産業は卸売・小売・修理業です。ただし、卸売・小売・修理業のGDPは下落傾向にあります。GDP推移が右肩上がりの産業には、不動産業や宿泊・飲食業が挙げられます。
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