ドバイでリモートビザが登場したことにより、移住を検討する方が増えています。その中で、多くの方から質問を頂くのが「ドバイ移住の生活費」です。
ドバイは富裕層が暮らす国というイメージが持たれていますが、実は日本と同等の生活水準で暮らせます。その意味を、この記事で詳しく解説します。ぜひ、ドバイ移住を検討している方は参考にしてみてください。
[日本とドバイ]1人暮らしの平均生活費
日本(東京) | ドバイ | |
住居費 | 56,901円 | 160,000円 |
食費 | 44,048円 | 30,000円 |
水道光熱費 | 7,265円 | 10,000円 |
生活用品 | 3,682円 | 3,000円 |
被服費 | 8,217円 | 8,000円 |
保険医療 | 4,580円 | 2,000円 |
交通費 | 20,488円 | 10,000円 |
通信費 | 6,717円 | 6,000円 |
教養娯楽費 | 20,096円 | 20,000円 |
その他(お小遣い) | 23,774円 | 20,000円 |
消費支出合計 | 195,768円 | 269,000円 |
※日本の生活費に関しては、総務省統計局「統計調査 家計収支編 単身世帯(2019年)」を参考にしています。
ドバイ移住した場合の生活費
ドバイ移住した場合の生活費は約26.9万円と説明しました。実際に、どのような暮らしになるのか各項目について説明します。
住居費:約160,000円
ドバイの住居費は約16万円です。これは交通の便が栄えたダウンタウン地区やマリーナ地区に住む場合の費用相場となります。交通の便が良くない内陸部に住む場合は、より住居費が安く抑えられるでしょう。しかし、その場合は自動車を所有する必要があります。
上記は賃貸サイト「Property Finder」でダウンタウン地区のアパートを検索した結果です。1AEDは約30円のため、約16万円で暮らせることが分かります。この賃料は年払いになるので注意しておきましょう。
食費:約30,000円
ドバイにはスーパーマーケットやディスカウントストアがあります。これらを上手に活用して自炊すれば、食費は約3万円になります。レストランやデリバリーを利用すると、約10%の手数料が取られ食費が高くなりますが、自宅で料理をすれば日本と同等の食費で済むでしょう。
水道光熱費:約10,000円
ホテルやサービスアパートメントに住めば、光熱費は無料です。しかし、一般的なアパートに暮らす場合は約1万円かかります。日本とは大差を感じることはないでしょう。
生活用品:約3,000円
生活用品は約3,000円です。ディスカウントショップを利用すれば、日本と同等の予算で暮らせます。ドバイでは「Noon」や「Amazon(UAE)」が人気です。価格が安く翌日配送してもらえるため、多くの方がECサイトで生活用品を購入しています。
被服費:約80,000円
被服費は約8,000円です。ファーストファッションを選べば、日本と同等の予算で暮らせます。また、ドバイの店舗はECショップが開設されており、送料無料や店頭価格より商品が安く売られていることがあります。そのため、洋服購入のコツを押さえておけば、被服費を安く抑えられるでしょう。
保険医療費:約2,000円
ドバイで働く場合は健康保険は用意されていません。ドバイ移住する場合は民間保険に加入することになります。診察代や治療費は20%が自己負担となります。日本は30%が自己負担となるため、日本より保険医療費は優遇されていると考えて問題ないでしょう。
交通費:約10,000円
ドバイは徒歩で移動する慣習が少なく、多くの方が自動車で移動しています。そのため、タクシー代やバス代、電車代は安いです。例えば、タクシー代は約150円、バスや電車は地域で区分けされて(別名:ゾーン)、1ゾーン90円で移動できます。どのような生活を送るかで交通費は変わりますが、10,000円を確保しておけば問題ないでしょう。
通信費:約6,000円
通信費は通信回線に必要なデータ量や通話料により以下のようになります。そのため、多く見積もって6,000円程度を用意しておきましょう。
4Gプラン比較
Etisalat | du | |
データ量 | 4GB | 4GB |
音声通話 | 400分 | 400分 |
UAE Wi-Fi | 100時間 | 4GB |
価格 | AED125.00/月
(約3780円) |
AED125.00/月
(約3780円) |
13Gプラン比較
Etisalat | du | |
データ量 | 13GB | 13GB |
音声通話 | 100分 | 100分 |
UAE Wi-Fi | 100時間 | 15GB |
価格 | AED200.00/月
(約6000円) |
AED200.00/月
(約6000円) |
教養娯楽費:約20,000円
ドバイは宿泊料や飲食料に10%の手数料がかかるため、外食は高めです。ファーストフードだと約1,000円、カフェレストランで約3,000円します。
日本のレストランの2倍程度の価格をすると覚えておくと慌てずに済みます。外食したい場合は、お得なビジネスランチを取り扱っているレストランを利用すると良いでしょう。
また、娯楽施設としては映画、動物園、スキー、スケート、博物館、水族館、遊園地などがあります。娯楽施設は「Time Out Dubui」で検索できます。
ドバイは「所得税」「住民税」が非課税
日本とドバイを比較すると、毎月7万円程度の差額が出ます。しかし、ドバイは日本と異なり、所得税や住民税がかかりません。年収に応じて税負担は以下のように軽減されます。
年収 | 税金 |
300万円 | 約17万円 |
500万円 | 約38万円 |
700万円 | 約67万円 |
1,000万円 | 約145万円 |
1,200万円 | 約210万円 |
ドバイが無税である仕組みについて詳しく知りたい方は「ドバイは無税の国?最新の法改正を含めて仕組みをわかりやすく解説!」を参考にしてください。
まとめ
ドバイの生活水準は日本と同等です。外食費や宿泊費は日本より2~3倍程度しますが、自炊などを心掛ければ、驚くほど生活費が高騰することはないでしょう。また、所得税や住民税は非課税のため、年収次第では日本の生活費より安く住めるかもしれません。
また、不動産を購入して暮らすというのも1つの選択肢です。ドバイ移住をする上で不安になることは山ほどあるはずです。ぜひ、ドバイ移住で不安を抱えている方は「JCME」までお気軽にご相談ください。